トライアスロンで有構無構のおしえ


トライアスロンを長くやっている人で、『八尾彰一』の名前を知らない人は少ない。彼の色んな指導方法は「会社経営そのもの」ではないかと、私は最近になって思う。彼は日本のトライアスロン界で最多のオリンピアンを輩出している。だがそれだけではない、さらに凄いのは彼が育てた選手のほとんどが現役後もトライアスロンを楽しみ、クラブチームをいくつも立ち上げている。会社組織で言えば底辺から積み上げたものが彼には有る。色んなスポーツの世界で「監督が変わったから優勝」「監督が変わったから最下位」などと呟かれることは良くあるが、監督が変わったら力が急降下するのは≪組織≫になっていなかったからではないか?底辺から積み上げた物であれば継承する部下やそれを支える沢山の人の力が存在する。結果をすぐに求めるのでなく、経過を大切にする指導。選手の前に人としての指導、「学びと気づきと成長は経過にある」が彼の持論。会社経営にはこの底辺から積み上げたものが必要である。 何故ならこの先何十年も会社が健全に続いて欲しいからだ。

彼は実に良く人を見る、この人にはこういう指導、この人には別の指導方法と工夫をする。『構えが有って、構えが無い』のも特徴で、以前私がフルマラソンをやっていた頃「竹下さんタバコなんてタイムに全然関係無いですよ!タバコやっても止めても一緒です。」そう言われたが、25年吸ってたのにパタッと止められた。一緒に練習をしていても、ついて行けない私を先に行く選手たち全員が途中で待っていてくれている。誰に対しても同じだと聞いた。個人のスポーツなのに、強くするのは(チームとしての喜びの共有なのだ)と彼は言う。落ちこぼれを置き去りにして行くスポーツ界や会社組織の中でこんな指導方法はあるんだろうかと思った。トライアスロンの楽しさ、仲間との喜びの共有、これを実践してきたからこそ、素晴らしさを継承する部下が何人も育っている事実がある。会社経営もこうありたい。

セクダムではトライアスロンのチームを全国6か所でサポートしています。

令和元年6月1日
株式会社  セ ク ダ ム
代表取締役 竹 下 年 成